2016年05月13日

おもえば遠くに来



この暮れに各地から頂いた日本酒を飲みくらべて自分の誕生日を祝っている。
たものだ。さんざん世間にご迷惑をかけながら団塊と呼ばれ転がってきたわれわれの世代も、もう古稀のほうが近い年代となった。
そろそろ大人しく天命を待つとしようか、などとうつらうつらとしていたら電話が鳴る。
「おい、どうする。参議院選の候補者選びを政党なんかにまかせておいていいのか」
彼は、県知事選で田中康夫氏擁立でうごめいた人。たがいにリベラル無党派を標榜しているながい友人だ。
「いま、せっかく美味しい酒を飲んでいるんだ。そんな無粋なこと。でも、せっかく思い出したんだから飲みに来るか?」
いやはや、世の中はまだまだぼくをロートルにさせてくれようとしない。
ところで、「冬の月」あらばしり、これは岡山の酒なんだね。キレがあって旨い。
「水芭蕉」は群馬の酒か、かるくて意外とうまい。
「獺祭」は山口でプレミアムがつくほど売れに売れている酒。長男が二本組で送ってきたものだが精米歩合はなんと23%ということで、万という値段らしい。旨いことは旨いが、値段ほどの味なんだろうか。
「加賀鳶」は石川の酒。軽快でキレの良い飲み口、料理が美味しく感じる好感のもてる酒。
「浦霞」は宮城か、年に一回だけ発売されるというこれも貴重種。40%の精米というがなかなかフルーティーな味わい。そうか、低温長期貯蔵がなせる技か。
地元の酒も何本か頂いているが、それはほどほどの味だから紹介はいずれまた・・・忘れなかったら。
こんなおだやかで平和な日よりがつづいて欲しいものだ。

おっと、挨拶が遅れました。
皆さま今年もよろしくお願いします。政治のこと無粋にことは、酔いが覚めたらあらためて・・・ということで。  


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2016年05月13日

そして不慮の事故

年金はいわば助け合いの制度だ、互助制度でもある。
助け合いといっても、一方的なものではなく、自分が元気に働けるうちは給料のなかから相当額を厚生年金なり、国民年金などに振り込んで、稼ぐ力のなくなった人やぞんぶんに働き終えた人に「どうぞ、これでごゆっくりお暮らしください」という制度である。
や病気にでもならないかぎり、やがて誰もが老後という時代を迎える。
われわれはそのためにせっせと(なかば無理矢理)年金を積み立てているわけだ。
その互助制度をつくったのは国で、徴収・運用するのも国であろう。
ところが、信用して(いない人もあろうが)預かった金をギャンブルめいた運用や、とんでもない浪費に使われていることも事実だ。
そのうえ、老後も生きたかったら自分で貯めろだって? この御用学者はなにをばかげたことを言っているんだ。
ともかくも近年のニュースとして、約130兆円の公的年金資金を運用する年金積立金管理運用行政法人(GPIF)は、株式運用の割合を5割に高めるギャンブル案を発表した。
そして、すでに数十兆という天文学的損失を出しているという。
過去に記憶にあるものでは、グリーンピア事業だ。これは年金資金運用基金(2001年に旧年金福祉事業団が改組)が行っていた。
まず、この組織自体が、年金官僚の天下り先であるということに注意する必要がある。つまり、目的の「運用に携わる職員人件費や諸経費」というところに、ちゃっかり天下り先の人件費を押し込んでいる。
年金福祉事業団は年金の積立金の1/4にあたる35兆9000億円もの資金を使って、「年金加入者の福祉向上に直接役立つ福祉業務」とやらを行ってきた。そのうちの一つが「年金加入者の福祉向上に直接役立つ保養施設の建設」である。これがグリーンピア事業だ。
ここまで書けばもうお分かりだろう。建設は利権を生む。政治家の地元にグリーンピアを建設すれば、政治家に恩を売る事ができる。
建設した13カ所のうち8カ所が、厚生大臣経験者の選挙区というのだから露骨だ。その中には、地元有力者が取得したものの使い道がなく塩漬け状態になっていた土地をわざわざ買収して建設したグリーンピア大沼のような例もある。

自民党政治は全部がダメだったとはいわないまでも、そこに群がる虫どもはこのような我田引水政治の繰り返しで、甘い汁を巧妙につかいわけて政権を維持してきた。

われわれの零細な仕事も助成金など税金の分け前をいただいて仕事をしてい。
ぼくのところだけでなく、どこの事業所も大概は爪に火をともすような細々とした節約を重ね、工夫をこらしながらやり繰りをしている。国のやっている、ザルで水を掬うような大雑把な運営をしたのではすぐに行き詰まってしまう。
どこが賢人なのかこの御用学者は、自分のやっている派遣会社に都合のいい法改定を繰り返し、ずいぶんと甘い汁を吸っている。そのうえ、この発言をするとは厚顔無恥もはなはだしい、痴人論どころか国賊論の言い分であろう。  


Posted by 実現させる努力なんだし at 12:48Comments(0)